去る7月13日、大学時代の恩師が逝去されました。奇しくも出張前の出来事で、お通夜と告別式の両方に出席することができました。
先生は医師ではありましたが、外国語にも堪能で、特に外国文学にもお強く、クラシック音楽もお好きで二人の娘さんは音楽家としてご活躍中です。あらゆる分野に精通していて、ああいう人をほんものの「インテリ」というんだなと今でも思います。けっしてオタクではなく、すべてがほんものの人だったと思います。そして争い事が嫌いで、口数の少ない温厚な先生でした。
私は途中でドロップアウトして医師の道を歩みませんでしたが、先生の疾病の社会性についての鋭い眼光を今でも忘れることができません。昨今にわかに病気になることも自己責任だという風潮が広がっていますが、私たちは出生を選ぶことは出来ませんし、老いていく将来を頑なに拒否することさえ出来ないわけですから、社会、自治体、そして今何かと話題になってしまっている厚労省すべてが支えていく必要のある問題だと痛感しています。
今は仕事が忙しくて、それが逆に幸いして涙を落とす暇もありませんが、本当に来るべきものが来てしまった、なんだか心にぽつりと穴があいてしまった、そんな感じです。合掌。


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